新潟市内の事務所ビルにて蛍光灯器具をLED照明に更新する工事を実施しました。2020年の水銀防止法によって水銀灯の生産に法的な規制が入ることを受けて、微量の水銀を含む蛍光灯もメーカーによる生産中止が発表されています。これまで家庭用や店舗用に広く利用されていた蛍光灯が生産終了となると、多くの事業者が照明の切り替えを行わなくてはなりません。蛍光灯が使えなくなるわけではありませんが、メーカーの生産終了に伴いお客様からのお問い合わせが相次いでおります。
機器の現場搬入・事務所内の養生シートの設置・既設器具の撤去と安全面・衛生面に気を配りながら作業を開始致しました。新型コロナウイルスの影響によりソーシャルディスタンスを各自心得ながら作業を進めて参ります。
蛍光灯器具からLED照明へ交換するメリットは何と言っても「省エネで寿命が長い」という事です。
LEDは蛍光灯の約半分くらいの消費電力になります。電気料金は消費電力量によって変動しますから、消費電力が少なくなればそれだけ電気代も安くなることになります。照明は家庭や店舗の電気代の中でも大きな割合を占めており、例えば環境庁の調査ではある飲食店の消費電力のうち30%は照明によるものと発表されています。
そして、長寿命化です。LEDの寿命は40000時間だと言われています。これは、1日8時間照明を点灯した場合、約13年間使えるという計算になります。一方の蛍光灯の寿命は種類にもよりますが、短いものであれば5000時間程度、長いものでも12000時間ほどです。寿命がながければ当然、電球切り替えによるランニングコストも低減されますから、電気代以外の部分でも経費削減に繋がるのです。
意外な副産物ですが、蛍光灯器具は紫外線により虫がに集まるという修正を持います。蛍光灯や水銀灯は紫外線放射量が多いランプですが、LEDは紫外線放射量が少ないランプです。LEDはダイオードレーザーという近赤外線を用いたものであるため、紫外線に比べて波長が短く、これは虫を寄せ付けにくい特徴があります。
LED照明器具交換後、お客様からお喜びの声が届いております。
「ちらつかないし明るくなりました」
「ランプ交換の手間が無いし、ランプ倉庫の在庫しなくて良くなりました」
「まぶしいと思っていたけど、手元が明るくなって文字が読みやすくなりました」
「夏場に窓を開けると虫が入って来てたけど少なくなりました」
「ランプのちらつきは不快だったけどLEDは全く心配ないのでパソコンのモニターが見易いです」
工事完了後 LED照明に替えるだけで部屋全体が明るくなり、リフォームしたような印象を持ちました。職場環境が明るくなることにより生産性や働く人たちの表情も明るくなり私達も満足した現場でした。ありがとうございます。