パッケージ型自動消火設備(スプリンクラー代替設備)導入設置お客様インタビュー、今回ご協力くださったのは新潟市東区の産婦人科医院「源川産婦人科クリ ニック」、院長の源川雄介先生です。パッケージ型自動消火設備の導入の決め手、実際に設置が済んでみてのご感想など伺って参りました。インタビューは公正を期すため、専門の会社さんにエフピーアイ代表 藤崎同席の下でおこなって頂いております。それではインタビュアーさんにバトンタッチします。宜しくお願いいたします。
当院はホテルのような快適さを備えた産婦人科クリニックをめざしています。食事も大変好評です。
当院は不妊治療、内視鏡手術、妊産婦管理に力を入れている産婦人科クリニックです。病室をはじめ館内もホテルの様な快適さをめざしています。つらい入院期間中もくつろいでお過ごし頂ければ嬉しいと願っております。食事も専属の和・洋・中の調理師をクリニックとして雇用しており、美味しいとご好評頂いています。特別室ではご主人様や上のお子様も奥様とご一緒にお泊り頂けますし、お食事もご提供させて頂いています。当院はホテルのような快適性を備えた産婦人科とご認識頂ければと思います。また不妊治療にも早くから取り組んでいるのも特徴の1つです。エフピーアイ様には当院の開院以来、消防設備の点検をお願いしております。
福岡市の診療所での死亡事故をキッカケに考えるようになりました。
当院が開院した平成13年当時、有床診療所の消防基準は「消火器だけあれば良い」という事でしたので、特にスプリンクラーは設置していませんでした。ところが平成25年の福岡市の整形外科有床診療所で多くの方がお亡くなりになる火災がありました。それ以来、国からも「スプリンクラーの設置を考えているか?」などの調査が来るようになりました。その中で当院でも患者さんの安全安心を担保するには設置義務は無くともスプリンクラーがあった方が良いと考えていましたので検討に入りました。
内科は義務化ですが、産婦人科は義務化まではされていません。
内科の病院に関しては義務化ですが、産婦人科さんに関してはまだ義務化まではされてないんです。今後も義務化にならない可能性はあります。なので源川産婦人科クリニック様は義務ではないにも関わらず患者様の安全性を考え、他院様に先んじてご導入くださったのです。
従来型スプリンクラーよりも様々な面で現実性があると思いました。
スプリンクラー導入に向けて色々と調べ始めまして、まずクリニックの設計をお願いした設計事務所に相談しました。結果、屋上に大きな水槽を設置する必要がある。配管の埋め込みは出来ず、パイプが天井に剥き出しになってしまう。費用の面も含めてスプリンクラーを既存建物に後付けするのは極めて難しく大変だ、物理的にも不可能に近いと分かりました。そんな折にエフピーアイ様よりご紹介頂いたのがパッケージ型自動消火設備でした。スプリンクラーほど大袈裟な工事は不要で設置出来る。わざわざ屋上に水槽を作らなくても良い。配管も天井裏に隠せるとの事でしたので、検討させて頂きました。
従来型より消火能力も高く国も認可した設備、むしろ期待の方が大きかった。
新潟県内ではまだ3件しかないとの事でしたが、全国的では2,000件以上の施設で導入されているとの事でしたし、何より国が認可している設備だと聞きましたので不安は感じませんでした。従来の水を撒くスプリンクラーよりも消火能力が高いとの話でしたので、むしろ期待の方が大きかったです。
万が一の放水時も全館が水浸しにならない。これは何物にも代え難い。
エフピーアイ様からご提示頂いた見積りは従来型スプリンクラーよりも安価とは言え、それでも結構な金額でした。しかし国の補助金交付の対象に選ばれたこともあり、導入を決めました。
それと万が一放水する事があっても出火現場だけがピンポイントで放水されるというのは何物にも代え難いメリットだと思いました。従来型スプリンクラーですと全館が水浸しになるわけですからこれは大きいです。従来型のスプリンクラーがひとたび作動すれば全館水浸しになりますが、パッケージ型自動消火設備では、出火現場だけがピンポイントで消火液が放出され、出火現場以外は放出されません。高額医療機器が多く存在するクリニックには大きなメリットです。
工事中、患者さんにご迷惑が掛からないかを最も心配しました。
工事するとなりますと入院患者さんがおられますし、外来の方もおられます。工事中は患者さんに少なからずご迷惑をお掛けしてしまう事になるので、その点は特に気になりました。エフピーアイ様からは外来の方に影響しない曜日ですとか時間帯、例えば土曜日の午後ですとか、そういった時を選んで工事して下さるとのお話を頂けましたのでお願いさせて頂く事にしました。
曜日や時間帯を選んで工事して下さり仕事の妨げにもならず、患者さんからの苦情もありませんでした。
患者さんには「こういう工事をします」と事前にアナウンスはさせて頂きましたが、工事中はコンクリートに穴を開けたりしますから、その音は聞こえるワケです。しかしながら夜に工事するワケではないですし、外来から離れた場所であったり、曜日を見ながらやって下さったりと随分と気を遣って工事して頂きましたので、仕事の妨げになるような事はありませんでした。患者さんからの苦情も無くて良かったです。
休日工事が主体で3ヶ月ほどです。
3ヶ月ほどでした。休日工事が多かったですかね。院長先生を始めスタッフの皆様が出来るだけ短い期間で工事が完了できるようにと多大なるご協力とご配慮を頂き感謝しております。患者様には工事現場より離れたお部屋に移って頂いたりもしました。当初予定も3ヶ月でしたが、こういった工事は始まってみると予定よりも長く掛かってしまう事が多分にありますが、予定通り完了できて感謝しております。
ベストな場所に本体を設置して頂き、不都合に感じる事はありません。
本体のケースは3階の廊下に設置して頂きましたが、ストレッチャーで通行する時も不都合にならない場所を厳選してベストな場所に設置して頂きましたので、不都合に感じる事はありません。 天井に放水口や感知器が増えましたが、気にならない程度です。従来型スプリンクラーだと配管は天井に露出し全館水浸しになる事を考えたら、設置は諦めていたかもしれません。
屋外設置可能だが、風雨による電子部品劣化を考えると屋内設置がベスト。
もちろん屋外設置も問題無く出来ます。ですが、風雨による劣化などで電子部品に影響が出る恐れがありますのでね、やはり屋内設置がベストな選択かと思います。屋内に設置するとは言いましても1系統当たりロッカー3台分のスペースがあれば設置可能ですので、どのような施設様であってもドコかしらに設置できるスペースはあるかと思います。どうしても無ければ屋外に、という事ですね。
安心感が違います。当院の安全性がワンランク上がり誇らしいです。
安心感が違います。当院の安全性がワンランク上がったと感じています。有床診療所ではまだスプリンクラーの導入が進んでおりませんので、当クリニックでいち早く導入出来たというのは嬉しく誇らしいことです。今まで人の手で消火器を噴射していたものが自動で上から噴射されるのは患者さんの安全確保には極めて有効だと思います。
後付けにはパッケージ型は良い方法。検討される余地はあると思います。
皆さんあった方がいいとは思われていると思います。今は、義務化されていないので初期投資を抑える方向になりがちです。今の時期、国の制度(補助金)も利用しながら安全性を高めていけるので、検討される余地はあると思います。今までですとスプリンクラーを後付けするのは簡単ではありませんでした。パッケージ型は良い方法だと思いますので、こういう方法があるという事を知っておかれるのは良い事だと思います。
医療法人社団 源川産婦人科クリニック
所在地:新潟市東区松崎1-18-12
連絡先:025-272-5252
H P:http://www.minagawa-lc.com
設備設置年月日 :平成27年12月10日
インタビュー年月日:平成28年2月16日
インタビュー場所 :源川産婦人科クリニック応接室にて