新潟市西区の介護福祉施設様にて火災通報装置の移設工事を実施致しました。今まで2階に設置していた火災通報装置を1階へ移設する工事です。移設を伴うという事で、設置届・着工届・消防検査が実施されます。
移設工事では、移設場所の決定・配線ルート等をお客様と打合せして決定致しました。火災通報装置の移設場所は、常時人が居て操作に支障の無い場所が望ましくその辺りを考慮して設置します。
今回の工事では、2階から1階への移設なので配線ルートと既設の建物ということですが、出来るだけ隠蔽配線に致しました。やはり隠れていた方が意匠的にも良いと思っております。
火災通報装置は、火災が発生した場合、手動起動装置を操作すること又は自動火災報知設備の感知器の作動と連動することにより、電話回線を使用して消防機関を呼び出し、音声情報「建物名称・住所・電話番号等」により通報出来ると共に通話を行うことができる装置です。
滅多に無い火災の際に冷静に通報出来る方は少ないと思います。この装置があることで消防機関との連絡をスムーズに行うことが出来ます。消防署の到着が早ければ早いほど被害を最小にすることが可能となりますので、重要な設備です。
ユーチューブ火災通報装置関連動画もございます。
NTTが提供する固定電話サービスがIP網へ移行することに伴い、一部の火災通報装置において、今後、消防機関からの折り返しの連絡が正常に受けられなくなる事象が発生することが判明しました。
現在、移行期間となっており、消防署の指令台の改修時期は自治体により異なっております。令和2年10月から令和5年6月末までに完了予定と消防予第274号に記されています。
令和6年1月にはIP網へ完全移行の方向です。新設された火災通報装置以外は殆ど対象となります。正確なアナウンスとお客様への丁寧な説明が必須です。